行政書士試験 過去問トレーニング vol.106

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行政書士過去問 平成29年問30

問題

Aは、甲不動産をその占有者Bから購入し引渡しを受けていたが、実は甲不動産はC所有の不動産であった。BおよびAの占有の態様および期間に関する次の場合のうち、民法の規定および判例に照らし、Aが、自己の占有、または自己の占有にBの占有を併せた占有を主張しても甲不動産を時効取得できないものはどれか。

    1. Bが悪意で5年間、Aが善意無過失で10年間
    2. Bが悪意で18年間、Aが善意無過失で2年間
    3. Bが悪意で5年間、Aが善意無過失で5年間
    4. Bが善意無過失で7年間、Aが悪意で3年間
    5. Bが善意無過失で3年間その後悪意となり2年間、Aが善意無過失で3年間その後悪意となり3年間

解説

民法162条

1項 二十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。
2項 十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。

民法187条

1項 占有者の承継人は、その選択に従い、自己の占有のみを主張し、又は自己の占有に前の占有者の占有を併せて主張することができる。
2項 前の占有者の占有を併せて主張する場合には、その瑕疵をも承継する。

 

    1. 時効取得できる Aは自己の善意無過失での占有のみを主張することで甲不動産を時効取得できる。民法162条2項より
       


    2. 時効取得できる AはBの占有を併せて主張することで甲不動産を時効取得できる。民法162条1項、民法187条より


    3. 時効取得できない Aは自己の占有のみ主張でも、Bの占有を併せて主張することでも甲不動産を時効取得できない。


    4. 時効取得できる  AはBの占有を併せて主張することで甲不動産を時効取得できる。民法162条1項、民法187条より


    5. 時効取得できる A,Bともに占有開始時は善意無過失であることから、AはBの占有を併せて主張することで10年間の占有期間があるので甲不動産を時効取得できる。

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