行政書士過去問トレーニング vol.5

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行政書士過去問 令和元年問35

  • 問題

氏に関する次のア~オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。

    1. 甲山太郎と乙川花子が婚姻届に署名捺印した場合において、慣れ親しんだ呼称として婚姻後もそれぞれ甲山、乙川の氏を引き続き称したいと考え、婚姻後の氏を定めずに婚姻屈を提出したときは、この婚姻届は受理されない。
    2. 夫婦である乙川太郎と乙川花子が離婚届を提出し受理されたが、太郎が慣れ親しんだ呼称として、離婚後も婚姻前の氏である甲山でなく乙川の氏を引き続き称したいと考えたとしても、離婚により復氏が確定し、離婚前の氏を称することができない。
    3. 甲山太郎を夫とする妻甲山花子は、夫が死亡した場合において、戸籍法の定めるところにより届け出ることによって婚姻前の氏である乙川を称することができる。
    4. 夫婦である甲山花子と甲山太郎の間に出生した子である一郎は、両親が離婚をして、母花子が復氏により婚姻前の氏である乙川を称するようになった場合には、届け出ることで母と同じ乙川の氏を称することができる。
    5. 甲山花子と、婚姻により改氏した甲山太郎の夫婦において、太郎が縁組により丙谷二郎の養子となったときは、太郎および花子は養親の氏である丙谷を称する。
  • 解説
    1. 妥当である。婚姻後の氏を定めずに婚姻屈を提出したときは、この婚姻届は受理されない。
      • 民法第750条「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。」
      • 戸籍法第74条「婚姻をしようとする者は、左の事項を届書に記載して、その旨を届け出なければならない。 一夫婦が称する氏」
    2. 誤り。戸籍法の定めるところにより届け出ることによって婚姻中の氏を称することができる。
      • 民法第767条「一婚姻によって氏を改めた夫又は妻は、協議上の離婚によって婚姻前の氏に復する。 二前項の規定により婚姻前の氏に復した夫又は妻は、離婚の日から三箇月以内に戸籍法の定めるところにより届け出ることによって、離婚の際に称していた氏を称することができる。」
    3. 妥当である。
      • 民法第751条「夫婦の一方が死亡したときは、生存配偶者は、婚姻前の氏に復することができる。」
    4. 誤り 父母婚姻中は、子は戸籍法の定めるところにより父母の氏を称すことができる。両親が離婚している場合は家庭裁判所の許可と戸籍法の定めるところによる届け出が必要。
      • 民法第791条「一 子が父又は母と氏を異にする場合には、子は、家庭裁判所の許可を得て、戸籍法 の定めるところにより届け出ることによって、その父又は母の氏を称することができる。
        二父又は母が氏を改めたことにより子が父母と氏を異にする場合には、子は、父母の婚姻中に限り、前項の許可を得ないで、戸籍法 の定めるところにより届け出ることによって、その父母の氏を称することができる。」
    5. 誤り 民法第810条「養子は、養親の氏を称する。ただし、婚姻によって氏を改めた者については、婚姻の際に定めた氏を称すべき間は、この限りでない。」

 


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