司法書士試験の民法で合格点を取るためには?おすすめの過去問演習サイトもご紹介!

国家資格は仕事のキャリアで役に立ったり、一生困ることがなくなるものもあります。

その中のひとつ「司法書士」は資格を取得することで司法書士事務所、企業や官庁といった場所で働け、独立や開業も可能な資格です。

今回はその「司法書士」の資格を取得するための「司法書士試験」について説明いたします。

司法書士試験とは?

司法書士試験とは、国家資格のひとつ「司法書士」になるための試験。

司法書士とは、法務局・裁判所・検察庁などの行政機関に提出する書類を作成・審査請求をおこなう職種です。

個人や法人から依頼を受けて代わりに代行します。

登記などの手続き、行政機関への書類作成の独占業務を持っているのが特徴です。

また、依頼者の相談があれば相談を受けることも仕事のひとつ。

業務としては「行政書士」と近いところにありますが、書類の提出先が「官公署」に提出するのが「行政書士」です。

「法務局、裁判所、検察庁」などに提出するのが「司法書士」となります。

押さえておきたい試験要項

要項 詳細
受験資格 年齢、学歴、国籍等に関係なく受験可能
試験日 年一回(日程の詳細は法務省HPより確認)
時間 ■午前の部
着席時刻 午前9時00分
指定時刻 午前9時15分
試験時間 午前9時30分〜午前 11時30分
■午後の部
着席時刻 午後0時30分
指定時刻 午後0時45分
試験時間 午後1時00分〜午後4時00分
試験科目と内容 【午前の部】
科目:憲法、民法、商法(会社法・その他の商法分野に関する法令)、刑法
出題数:多肢択一式35問
【午後の部】
科目:民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法
出題数:多肢択一式35問、記述式(書式)2問
受験手数料 8,000円

難易度

司法書士試験は合格率低く多くある国家試験の中でも難易度の高い試験と試験といえます。

高いと言われる理由は「相対評価」と「基準点が設けられている」という2点です。

「相対評価」とは集団内での相対的な位置付けによって評価する方法で「上位○名」というような合格基準になります。

「基準点が設けられている」というのは、司法書士試験は大きく3つの問題に別れており、その中でそれぞれに基準点が設けられています。

3点の内ひとつでも基準点に満たしていない場合は不合格です。

上記の2点が合わさることで難易度がさらに高くなり合格率も低くなります。

合格率

「相対評価」と「基準点が設けられている」という点の影響も大きく、合格率は3〜4%代です。

士業の中でもトップクラスに低い合格率となっており、合格は非常に難易度が高いことがわかります。

必要な学習時間

司法書士試験合格に必要ないわれている勉強時間は「約3000時間」

非常に長い時間の理由のひとつに「試験範囲が広く勉強するべき知識が細かい」ことがあります。

試験範囲の広さ

司法書士試験の試験範囲の広さは非常に広く、以下の11科目あります。

  • 憲法
  • 民法
  • 商法
  • 刑法
  • 民事訴訟法
  • 民事執行法
  • 民事保全法
  • 供託法
  • 司法書士法
  • 不動産登記法
  • 商業登記法

不動産登記法と商業登記法に関しては択一式の問題だけではなく、難解な記述式問題もあるため非常に深く細かい知識を勉強する必要があります。

司法書士試験の勉強方法

「インプット」と「アウトプット」を繰り返して頭に定着させていく方法が基本となりますが「独学」と「講座」によっても進め方などに違いがでてきます。

独学

  • 参考書
  • 六法全書
  • 計画

 

この3点が非常に独学では非常に大切なポイントです。

参考書を使い勉強を進めますが、普段から六法全書を引く癖をつけておくことが大切。

条文の暗記だけでは対処できないため、意味や論理構成を理解するためにも六法全書を引く癖は不可欠といえます。

また、広い範囲を約3000時間という時間をかけて勉強するので、計画的に勉強を進めないと終わりが見えてきません。

計画を立て効率的に「インプット」と「アウトプット」を繰り返すようにしましょう。

講座

講座は費用が独学に比べ高くなりますが、勉強の進行の計画がきっちり作られており、都度講師に質問ができる点は非常にメリットです。

また、試験対策に特化した講師達のわかりやすい説明が聞けることも魅力。

講座に関しては、予備校と通信での講座とありますので自身のライフスタイルに合った講座を選ぶことをおすすめします。

勉強にあたっての注意点

しっかり記憶に定着する必要があるので「インプット」と「アウトプット」を繰り返していくことが大切です。

その中でも民法は非常に重要な科目になります。

民法は最も出題数が多く、配点の高い科目

民法は午前の部出題数の中で、35問中の20問を占める非常に重要な科目です。

民法は、「民法総則」「物権・担保物権」「債権」「親族・相続」で構成されています。

中でも「物権・担保物権」10~11問と多い出題数になっています。

出題数が多く配点の高い民法の勉強ポイントは?

民法を勉強するにあたってのポイントは以下の3点です。

  • 全体像の把握
  • 過去問題演習
  • 条文の理解

全体像の把握

まず民法は範囲が広いため、全体像をきっちり把握するようにしましょう。

効率よく勉強を進めるために、全体像を把握してから大切なポイントを深く理解していく必要があります。

全体像を把握していると勉強の計画も確実に立てることが可能になり、効率良く知識をインプットしていくことが可能になります。

過去問題演習

過去問演習で「インプット」した内容を「アウトプット」して記憶に定着させます。

非常に広い範囲のため確実に記憶に定着させておく必要があるので過去問演習は勉強の大切なポイントです。

過去問題は司法書士試験では「必須の教材」ともいわれており過去問題演習なしで合格はないといえるでしょう。

直近30年分の過去問題演習をおこなうことが必要ともいわれているため、時間はかかりますが確実にクリアしていきましょう。

また、一回ではなく繰り返し過去問題演習をおこなうことによって確実に記憶にとどめていくことが大切です。

条文の理解

試験は「条文の内容が事例に置き換えられて問われる形式」と「条文を読んで、その事例を解決するために必要な条文を自分で導き出して、結論を出す形式」が中心になります。

そのため、条文の丸暗記ではなく、条文を細かく深く理解しておくことが必要です。

理解を深めるためにも過去問題演習を繰り返しおこないましょう。

確実に理解するためにまずは「丁寧に条文を読む」癖をつけましょう。

「丁寧に条文を読む」ことでわからないところを見つけることができます。

そのわからないことを確実に調べて理解を深めることが大切です。

過去問題を解いた際にも解説で民法の条文が引用されている場合は六法全書を使って必ず概要の条文を確認しましょう。

この愚直にコツコツ勉強することが合格に一歩ずつ近づけてくれます。

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民法一問一答